2025-01-01
皆さま、明けましておめでとうございます。MEL School 代表の浅井利和子です。2025年をどのように迎えていらっしゃいますか。
新しい年の始まりの今日、「対話」について最近学んだことをお伝えします。
「対話」と聞いてどんな情景を思い浮かべますか?最近私が読んだ「訂正する力」(東浩紀著)のなかに、ロシアの文学理論家 ミハイル・バフチンが、対話には「最終的な言葉がない」と表現したと書かれています。誰かが結論を言うと、「いやいやそうでなくて」と訂正が入り、さらに対話が続く。これを読んだ時に、対話の本質を見事についているな、と感じました。
私たちが「生きている」ということも、そこに通じるのではないかと思っています。常に修正、訂正を重ねて自分が少しずつ変化していくこと。「それは話が違う」「前に言ったことと違う」は悪いこと、として使われる文脈が多いように感じますが、進化することは変化することでもあるので、前に言ったことと違うのは当たり前ということになるのでしょう。
でも、「こういう話だったから自分はこうやってきた」に対して「話が変わったから」と、一方的に言われたらどうでしょう。人間納得いかないのも事実です。そこで大切なのが「終わらない対話」「変化すること」を楽しむ心の余裕なのかもしれません。
私がカウンセリングの勉強を始めた時に、先生から「過去と人は変えられない」ことを肝に銘じなさい、と言われました。「自分で変えられるのは自分だけ」とも。そして、大事なのは I am OK. You are OK. We are OK. の関係に常にしようと努力すること。
私たちは人の思いや、考え、痛み、喜び、は本当の意味では分かりません。同じように感じることは不可能だからです。自分としては「良かれ」と思ったことが相手にとって「良いこと」かはわからないのです。でも、自分も自分の大切な人、関わる人にはハッピーでいてもらいたい。そう願う人が多いのではないでしょうか。
わからないから、わかる努力をする。そのためには対話を重ね、学び、成長という名の変化をし続ける。そうすれば自分も、周りの人も、そのさらに周りの人たちもハッピーになれる。We are all OK.になる。そのために、今日からまた新しい一歩を踏み出していこう、と思っています。
皆さまにとって良い変化を感じられる年になりますように。
2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月1日
株式会社AIDEA 代表取締役
浅井利和子